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Fig.1 Outline of unit reinforcement

ナー部を構成するL型ユニット、隔壁交差部を構成する十字型ユニット、及び側壁と隔壁との交差部を構成するT型ユニットが、また平面ユニットとして大型及び小型のユニットが考えられる。図−2に鉄筋ユニットの配置を示す。
2−3. 配筋設計法
鉄筋ユニット工法では、通常と異なる設計法は用いない。ただし、ユニットの分割し易さ及び施工のし易さから以下の様に若干の変更を行っている。
鉄筋ユニットの横筋の継手は、いわゆるイモ継手を避けるため、継手箇所を図−3に示すように隔壁を挟んだ曲げモーメントの反曲点で行うようにする。
縦方向の継手は、現在の設計法ではイモ継手を避けるため、図−4(1)に示すように継手長さ分だけ継手位置をずらして設計されている。一方、鉄筋ユニット工法ではユニット鉄筋の組み立てが容易になるように、図−4(2)に示すように鉄筋の下端を揃えており、縦筋の長さが現在の設計法に比べて若干長くなっている。
隔壁部分は、現在の設計法では図−5(1)に示すように横筋が縦筋に対して千鳥状に配置されているが、鉄筋ユニット工法では図−5(2)に示すように横筋が縦筋に対して片側に配置されている。
2−4. 鉄筋ユニット吊り装置
鉄筋ユニットを所定の位置に建て込む作業を円滑かつ安全に行うために、鉄筋ユニットの位置の微調整、吊り角度の保持、及び回転方向の制御が可能な吊り装置を開発した。この吊り装置は、吊り装置本体と鉄筋ユニット把持ハンガーによって構成されている。吊り装置本体の

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Fig.2 Deployment of unit reinforcements

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Fig.3 Joint part of horizontal reinforcement

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Fig.4 Joint part of vertical reinforcement

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Fig.5 Ordinary method and Unit reinforcement method

 

 

 

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